『10人の博士の昼休み』が第54回日本漫画家協会賞大賞を受賞!

このたび『10人の博士の昼休み』 が、第54回日本漫画家協会賞・カーツーン部門の大賞を受賞しました!

日本漫画家協会といえば、理事長はあの里中満智子先生、会長は「あしたのジョー」のちばてつや先生という歴史も由緒もある協会です。

その日本漫画家協会が、日本漫画界の向上発展を図るために1972年に設立したのが日本漫画家協会賞で、ちなみに2023年度のコミック部門の大賞は『SPY×FAMILY』、2021年度は『鬼滅の刃』…と、これまでも錚々たる作品が大賞を受賞されています。

そんな中で、つむぐ舎の1冊目、山口マサルさんの『10人の博士の昼休み』が最終選考に残り、選考委員の皆さんに読んでいただけただけでも感動なのに、なんと大賞をいただけるとは…。

確かなデザイン力とポップな色彩。画面を動き回る沢山のキャラクターが見る者の想像力を刺激する。
おもちゃ箱のような本である。 ――― 受賞理由
  


カーツーン部門とは、ひとコマ漫画などの部門なのですが、枠にはまらない山口さんの作品をどう一冊にまとめるかは本当に難しく、子どもにも楽しんでほしいし、山口さんを知らない若い世代にも魅力を知って欲しいと悩みつつまとめたのが、あのカタチでした。
一冊一冊、独立系書店さんに行商した日々も懐かしく、まだ制作費も回収できていませんが(涙)、なんだか少しだけ報われた気分です。

山口さん、このたびは、本当におめでとうございました!
選考委員の皆さま、手にしてくださり、読んでくださり、ありがとうございました。

そしてそして。

役に立つ本、ためになる本、テーマ性のある本、広告宣伝された数多ある本の中、このただひたすら博士たちがへんてこな研究をしたり、遊んだりという風変わりな本を、「面白い」と取り扱っていただいた書店さま、展覧会のお声がけをいただいた書店さま、そして何よりも「なんだこれ」と手に取り、購入までのアクションを起こしてくださった皆さまに、心からの感謝と敬意を込めて…

本当にありがとうございました!!! 

これからも、良い本を作ることができるよう、くじけず一歩一歩、自分のペースで前に進んでいきたいと思います。



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